セキュリティ特集
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 ADSLやCATVなどで、インターネットへの常時接続環境を構築している場合、もっとも気をつけなければいけないのが、外部からの不正アクセスです。インターネットに直接つながっているということは、裏を返せば、外部からもそのPCにアクセスできるということに他なりません。特に、PCに共有フォルダを作成しているような場合は要注意! パスワードをかけていない場合は、外部からも容易にアクセスされてしまいます。仮に、パスワードをかけていたとしても、悪意のあるハッカーやクラッカーの手にかかれば、簡単に内部にアクセスされてしまう恐れも……。こうして侵入したハッカーやクラッカーによって、大事なデータを盗まれたり、壊されたりしてしまったという被害も実際に数多く起こっているのです。

 こうした外部からの不正アクセスを防ぐための基本手段は、まず第一に、「PCを使わないときは電源を切る」ということです。いくら高度なテクニックを持ったハッカーやクラッカーでも、電源の入っていないPCにはアクセスできません。ADSLをはじめとするブロードバンド環境では、常時接続が当たり前となっていますが、やはり使用しない時にはPCの電源は切っておくのが基本と言えるでしょう。もちろん、ADSLモデムなどの機器は電源をオフにする必要はありません。

 ただ、夜中の空いている時間を使って大きなファイルをダウンロードしたいときや、会社から自宅のPCにアクセスしたいときなど、PCの電源を入れっぱなしにしておきたい場合もあります。こうした場合に、外部からの不正アクセスを防ぐためには、「ファイアウォール」というシステムを導入するのがもっとも効果的な解決方法です。「防火壁」という名前の通り、PCとインターネットの間に見えないセキュリティの壁を作り、インターネットの外部から容易に内部のPCにアクセスできないように見張る、いわばインターネットの入り口を守る門番的な存在といえます。

Norton Internet Security 2002
セキュリティソフトの定番
「Norton Internet Security 2002」(シマンテック)
 ファイアウォールには、ソフトとして導入できるものと、ハードウェアに組み込まれたものの2種類がありますが、もっとも手軽なのはファイアウォール機能を搭載した「セキュリティソフト」を導入する方法でしょう。ファイアウォール機能を搭載し、なおかつ一般でも簡単に入手可能できる代表的なセキュリティソフトとしては、シマンテックの「Norton Internet Security 2002」や、ソースネクストが販売する「McAfee.com インターネットセキュリティ」などが挙げられるでしょう。

NetVolante RTW65b
セキュリティ機能が組み込まれた
「NetVolante RTW65b」(ヤマハ)
 また、ハードウェアに組み込まれたファイアウォールの代表は、多くのメーカーから発売されている「ブロードバンドルーター」です。現在発売されているほとんどのブロードバンドルーターには、簡易ファイアウォール機能が組み込まれているので、ADSLモデムやルーターの機能とあわせて、セキュリティ強化にも役立ちます。これから、ADSLなどを導入しようと考えている人ならば、こうしたブロードバンドルーターを初めから導入してしまうのがおすすめです。また、現在ADSLモデムやルーターをプロバイダーからレンタルしている人も、セキュリティが気になりだしたら、ぜひブロードバンドルーターの導入を検討してみてください。

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