セキュリティ特集
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 インターネットのセキュリティで、今もっとも深刻な問題。それは、メールなどで無差別に送りつけられてくるコンピュータウィルスです。送り主に心当たりのない意味不明のメールが届いていたという経験は、インターネットを使用している人なら誰しも経験のあることでしょう。こうした意味のないメールを撒き散らしている大きな原因こそ、コンピュータウィルスなのです。単に迷惑なメールを送りつけるくらいならまだよいのですが、メールに感染ファイルが含まれている場合、そのメールを受信した人のPCまでが感染してしまい、最悪の場合、内部のデータを壊されてしまうことすらあるのです。

 それでも昨年の中ごろまでは、怪しい添付ファイルを見かけても、そのファイルさえ開かなければ、ウィルスに感染することはまれでした。しかし、最近のコンピュータウィルスは、メールを開いただけで感染してしまう悪質なものが多く、ひどいものになると、プレビューだけでも感染してしまうものまであります。こうした状況のため、ここのところ、PCビギナーを中心として、コンピュータウィルスの感染者が激増しているのです。

ウィルスバスター2002Norton AntiVirus 2002
ウィルス対策ソフトの代表格「ウィルスバスター2002」(トレンド
マイクロ)(左)、「Norton AntiVirus 2002」(シマンテック)(右)
 こうしたコンピュータウィルスを防ぐもっとも効果的な方法は、数社から発売されている「ウィルス対策ソフト」を導入することです。ウィルス対策ソフトは、導入したPCの内部をリアルタイムで監視し、ウィルスらしきファイルを見つけた段階で警告を出したり、自動的に削除を行ってくれるという大変便利なもの。インストールさえしておけば、ユーザーは何もしなくても、自動的にウィルスからPCを守ってくれます。また、万が一、ウィルスに感染してしまった場合にも、そのウィルスを見つけて駆除したり、ウィルスに感染したファイルを復元させる機能なども備えているので、インターネットを楽しむのであれば、あらかじめ一本導入しておくと安心でしょう。こうしたウィルス対策ソフトの代表的なものとしては、トレンドマイクロが発売する「ウィルスバスター2002」や、シマンテックの「Norton AntiVirus 2002」、ソースネクストが販売する「ウィルススキャンオンライン」などがあります。また、CASE1で説明した「セキュリティソフト」の中には、こうしたウィルス対策ソフトがたいていの場合含まれているので、セキュリティソフトを導入すればセキュリティに関しては一挙両得といえるでしょう。

 こうした現状を踏まえ、最近のメーカー製PCでは、必ずと言っていいほど、ウィルス対策ソフトがプリインストールされています。ただ、ここで注意が必要なのは、ウィルス対策ソフトは常にアップデートをしていないと意味がないという点。ウィルス対策ソフトも年々進化を遂げていますが、残念ながらコンピュータウィルスの方も、年々進化を遂げ、次々と新種のウィルスが見つかっているのです。このため、その時点で最新のウィルス対策ソフトも、半年もすれば、最新のウィルスには対応できなくなってしまうのです。このため、ウィルス対策ソフトのメーカーでは、インターネットを通じて常に最新のウィルス対策ファイルをダウンロードできるような体制を整えているのです。ただし、メーカー製PCにプリインストールしてあるウィルス対策ソフトは、大抵のものがアップデートに対応していないバージョンなので、アップデートを行うためには、一定の金額を支払ってライセンスを購入する必要があります。インターネットを安全に楽しむためにはもはや必需品ともいえるものなので、ぜひともライセンスを購入して、定期的にアップデートを行ってください。

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